仮想通貨とは 通貨のような価値を持ったデジタルデータです
仮想通貨とは 通貨のような価値を持ったデジタルデータです
メガネの似合うオシャレな雰囲気のB男さんでしたが、元気が無い様子で事務所に入ってきました。相談の内容は「ビットコインなどの仮想通貨投資や資産形成法」について。
仮想通貨とは、通貨のような価値を持ったデジタルデータです。暗号技術を用いた通貨なので、「暗号通貨」とも呼ばれ、海外ではこちらの方が一般的。よく、仮想通貨とビットコインは別物であるという勘違いがありますが、ビットコインはあくまで仮想通貨の一つです。
現在仮想通貨は1500種類以上。ビットコイン以外の仮想通貨を「アルトコイン」と呼びますが、有名なのは『イーサリアム』や『リップル』といった仮想通貨です。
NEMは、ビットコインなどと比べると比較的新しい仮想通貨で、国内ではZaif(テックビューロ運営)とcoincheckのみが現物を取り扱っている。杉井氏によると、新しい仮想通貨は技術的な穴がないかどうかなどを懸念して取り扱わない取引所も多いという。
「億り人」に憧れ、全資産200万円を仮想通貨につぎ込んだ30…
B男さんは、なぜほぼ全財産を仮想通貨に投資してしまったのでしょう。
ビットコインはすべての仮想通貨の中で時価総額1位であり、その額はなんとネムの時価総額の約615倍だ。ビットコインが圧倒的な時価総額を誇ることがわかるだろう。
仮想通貨だけでなく、投資全般にいえるのですが、「絶対に儲かる方法」というものは絶対にありません。詐欺師は、「あなただけ特別」「このチャンスをつかんでほしい」などと言葉巧みにすり寄ってきますが、もしそんな方法があるのなら、自分で勝手に実践していればいいのです。
ご自身の資産運用の武器として、仮想通貨を取り入れてみてはいかがでしょうか?
ネムはビットコインやイーサリアムとは異なる、独自の機能を持つ新しいタイプの仮想通貨です。
ビットコインとネムの時価総額は次の通りだ。なお、時価総額とは、仮想通貨の相対的な規模をランク付けする方法の1つとされている。投資家が資金を投じている金額であるため、いわゆる投資家の人気を反映している側面もある。
B男さんには、仮想通貨はこれ以上投資をしないこととし、安定成長・長期運用の資産を増やしていくために、定期預金とつみたてNISAに毎月2万円ずつ積み立てることから始めてみるようアドバイスしました。
B男さんの“しくじり”は、自分のほぼ全財産をリスクの高い資産へと投資してしまったことです。仮想通貨は将来に期待できるとはいえ、値動きの予想は難しく、非常にギャンブル性の高い資産。大きく儲けられる可能性があるということは、大きく損をする可能性もあり、諸刃の剣というわけです。つまり、全財産を仮想通貨にしていたら、全て失う可能性が高いということ。
1つの仮想通貨ではなく、複数の仮想通貨に分散投資することで、リスクを分散できる効果もある。ネムは今後の値上がりが期待できるものの、盤石な仮想通貨というわけではない。ネムとあわせてビットコインに投資することで、ネムの値下がりリスクを低減できる可能性がある。
さて、本題に戻りますが、メーカーに勤めているB男さんは全財産のほとんどである200万円の貯金を仮想通貨に投資したとのこと。200万円の内訳は、150万円を仮想通貨であるビットコインとリップルに半分ずつ、50万円はビットコインをマイニングする機械『マイニングマシン』の購入に使いました。